✨モデルになれる存在

 あれよあれよという間に冬が来ました。冷え性の私には苦手な季節です。今年はインフルエンザのワクチンも不足気味らしいので、早めに接種して、元気に冬を乗り越えたいと思います。

 最近、大学生の存在の大きさを感じる出来事が二つありました。一つは、高校1年生の男子生徒が「大学にいこうかな〜」と言い始めたこと。彼は2年間私が担当していた生徒ですが、「俺は父と同じ理容師になるから、高校は卒業できればどこでもいい」といい、「家から近い」という理由だけで高校をチョイスしました。勉強が嫌いなわけでもなく、取り組めば成果を出す子だったので、もっと視野を広げて進路を考えてほしいなぁと思っていたのですが、「高校後の進路は理容の専門学校へ行く」といい、他を考えようとはしませんでした。それが「夢」ならば良いのですが、理容師に対しての情熱は特になく、、、。そんな彼は高校に入学し、順調に学校生活を送っていたので、試験勉強をフォローできる大学生に担当を変えました。その際、数人の大学生に接する機会を持つことができ、担当を変えて2ヶ月経った頃、大学進学を考えるようになりました。特に大学への興味付けを行ったわけではないのですが、彼ら(大学生)の存在が、彼の視野を自然に広げてくれたようです。

 二つ目は、同じく高校1年生の男子生徒の話。勉強は嫌いで、苦手意識も強く、学校へ行くことも億劫になっていました。セッション中も意欲がわかず、夏休み前に一旦セッションを中止することにしました。しかし、3ヶ月ほど経った頃、自ら担当していた大学生にラインで「勉強を教えてくれませんか」とアプローチ。しかも、”丁寧語”で!!親御さんや私はそのことを大学生から教えてもらい、驚きました。今まで自分からヘルプを出すことがなかなかできず、すべてが受け身だった彼が、ため口ではなく丁寧語でヘルプを出したのです。大人には素直に気持ちを話せなくても、「大学生」という自分に近い存在にならヘルプを出しやすかったのでしょう。

「こんなお兄ちゃんになりたいな」と思われる存在になれるのが「大学生」。私もかつては生徒から「歳の近いおねえちゃん的存在」だったはずなのですが、、、。大学生にしかできない関わり方に期待が膨らみます。